しあわせな夢をみた - 大家的占卜结果

眠りについたエルエルフは、どこまでも続く花畑の中に居た。広がる青空には鮮やかな花びらが舞い、深呼吸をすれば透き通った空気が肺に満ちていくのを感じる。エルエルフが花の海に飛び込んだその瞬間、目が覚めた。
エルエルフは、銃弾の飛び交う戦場で身を起こす。
壊れてしまった大事なものを抱き締めて、エルエルフは呟く。


「……さむいなぁ」

眠りについたエルエルフは、ソファーの上で微睡んでいた。目をこすりながら身体を起こすと、ブランケットがずり落ちる。柔らかい光の差し込む部屋の奥から、ソファーの上で寝ちゃ駄目だよと微かな笑い声が聞こえた。その声の方へと足を向けようとした瞬間、目が覚めた。
エルエルフは、銃弾の飛び交う戦場で身を起こす。
外れない首輪に爪を立てて、エルエルフは呟く。


「……これが、罰、なのかな」

眠りについたA  弥は、一面の雪原に立っていた。さくさくと数歩歩くと、綺麗だった雪に足跡が残っていく。それが楽しくて走っていると、足が滑ってA  弥は転んでしまう。きらきらと舞い上がる雪に見惚れたその瞬間、目が覚めた。
A  弥は、もう温度の感じられない屍の山の上で身を起こす。
外れない首輪に爪を立てて、A  弥は呟く。


「どこにも、行けないなぁ……」

眠りについたエルエルフは、大きな食卓の前に座っていた。目の前には食べきれない程の豪勢な食事が乗っている。香ばしい匂いがエルエルフの鼻孔を刺激し、食欲をそそる。エルエルフは我慢できず、食事へと手を伸ばした瞬間、目が覚めた。
エルエルフは、最早命の生まれない乾いた大地の上で身を起こす。
身体の痛みを他人事のように感じながら、エルエルフは呟く。


「ゆめ………みたくない……」

眠りについたエルエルフは、どこまでも続く花畑の中に居た。広がる青空には鮮やかな花びらが舞い、深呼吸をすれば透き通った空気が肺に満ちていくのを感じる。エルエルフが花の海に飛び込んだその瞬間、目が覚めた。
エルエルフは、もう温度の感じられない屍の山の上で身を起こす。
自分の顔を覆い隠して、エルエルフは呟く。


「………………………だれか、ころして。」

眠りについたナルミツは、大きな動物の側に居た。おそるおそる毛皮に顔を埋めれば、柔らかな感触と、命の鼓動がした。心音を子守唄にそのまま眠りにつこうとナルミツが目を閉じた瞬間、目が覚めた。
ナルミツは、銃弾の飛び交う戦場で身を起こす。
壊れてしまった大事なものを抱き締めて、ナルミツは呟く。


「うぅ、ぅ、ひっく……かえりたいよぉ……」

眠りについた佐伯幸男は、どこまでも続く花畑の中に居た。広がる青空には鮮やかな花びらが舞い、深呼吸をすれば透き通った空気が肺に満ちていくのを感じる。佐伯幸男が花の海に飛び込んだその瞬間、目が覚めた。
佐伯幸男は、冷たく湿った地下室の中で身を起こす。
壊れてしまった大事なものを抱き締めて、佐伯幸男は呟く。


「………………………だれか、ころして。」

眠りについたサーノッシュは、ソファーの上で微睡んでいた。目をこすりながら身体を起こすと、ブランケットがずり落ちる。柔らかい光の差し込む部屋の奥から、ソファーの上で寝ちゃ駄目だよと微かな笑い声が聞こえた。その声の方へと足を向けようとした瞬間、目が覚めた。
サーノッシュは、冷たく湿った地下室の中で身を起こす。
震える自分の身体を抱き締めながら、サーノッシュは呟く。


「ゆめ………みたくない……」

眠りについた篠宮は、大きな動物の側に居た。おそるおそる毛皮に顔を埋めれば、柔らかな感触と、命の鼓動がした。心音を子守唄にそのまま眠りにつこうと篠宮が目を閉じた瞬間、目が覚めた。
篠宮は、銃弾の飛び交う戦場で身を起こす。
再び身を横たえて、篠宮は呟く。


「希望なんて、ないのにね」