RPGのようなもの[R-18.R-18G有]

貴方は目を覚ますと見知らぬ部屋に居た
見覚えがある気もするがなにも思い出せない
自分が誰なのかここがどこなのか
それすらも思い出せない

とにかく部屋から出られないか探ってみよう

貴方はドアを調べた

鉄製の冷たいドアだ
どうやら鍵がかかっているようで
内側からは開けられない
鍵を探さなければ

貴方はベッドを調べた

とてもふかふかのベッドだ
気持ちよさそう
なんだか眠たい気がしてきた

吸い寄せられるほど気持ちよさそうなベッドだったが貴方は寝るのを耐えた
ベッドには何もなさそうだ
次はどこを調べよう

貴方はクローゼットを調べた

中には首を吊った▓▓▓の死体があった
さらに調べる?

少し腐敗していて刺激臭がする
死体のポケットに▓▓▓と書かれた部屋の鍵があった
やや錆びているがまだ使えそう

貴方はカーペットを調べた

フワフワとした白い円形のカーペット
貴方の身長と同じくらいの大きさ
更に調べる?

３センチほどの血痕がついている
茶色く固まっているので随分前に付いたのだろう
もっと調べる?

血痕を見ていると頭が痛くなってきた
「……?なにか思い出しそ…ｳ……い…ｲ………嫌だ……やめろ！！！」
貴方はその場で嘔吐してしまった
ぐるぐると回る視界のなか貴方は名前を思い出した

「[USER]……」

何かがあった気がしたがまぁいいだろう
ふと足になにかが刺さる
「痛った……」
カッターの刃の欠片をゲット

次はどこを調べよう

貴方は机を調べた
引き出しが２段ついている
どちらから調べよう

上の段を調べた
深さのないよくある引き出しだ
中にはなにも入っていない

下の段を調べた
中は暗く深い
外側からみた大きさとはずいぶん違って見える

「?!…これは……」

薄い木製の引き出し
何もないように見えたがよく見ると底に引っ掻いたような跡と乾ききっていない液体の流れた跡が付いている
これは一体…?

液体は下の段へと続いていた
何かの生物の粘液のようだ
甘い匂いがし触ると糸を引く
触った指が少ししびれるような感触がした

貴方は机から離れた
なんだかすごく疲れた気がする
今日は寝ようかな

引っかき傷には特に異変が見つからなかった
今日はひとまずこれくらいにして寝ようかな