淫蕩の日々

占卜结果 きっかけは些細な嗜虐心だった。人を疑うことを知らない来夢が、こういった事態に対してどういう姿を見せるのか興味がある、それだけだった。

昏い衝動は日に日に来夢を汚したい欲望へと変わる。そうしてその日、賽は投げられたのだ。
ソファで眠っている来夢に覆い被さる。「……んっ」眠りから目覚めた時にはどう動いても逃げられる隙はないほど、両者の体は密着していた。「ゃ、んっ、んんん」頭を抱えながら唇を塞ぐ。淫らな水音と荒々しい吐息、衣擦れだけが長く長く部屋を支配する。「はっ、ぁっ……」長い糸を引きながら唇が離れると、来夢は全身から力を抜いており、衣服に手をかけても抵抗する様は見せず、代わりに甘い息を漏らすのだった。
解き放たれた欲望と衝動のままに、来夢を犯そう。隆起する肉棒を前に、来夢が息を呑むのがわかったが、止められる段階はとっくに過ぎていた。なにより、煽ったのは来夢なのだ。

壁に手をつけさせ、下から深く突き上げる。「ぉく、あたっ……ぁ……っん」悲鳴にも似た嬌声を律動で押しつぶすが、手で花芯をつまみあげるとさらに大きい嬌声がうまれた。「はっ……ぅ…」腰が砕け、まともに立っていられない来夢の蜜壺は自重でぬぷぬぷと沈み、さらに奥深く肉棒を咥え込んでいく。「やっ、深いぃ……ぁっ、ぁ」力が抜ければ抜ける程沈んでいくことはわかっているが快楽の波が止まらない。不意に腰を支えていた手が、来夢の後孔に触れる。二つの孔を同時に走る快感に溶かされた体は最奥まで肉棒を導くように咥え込んだ。
こうして来夢を朝まで犯し、朝が来てもなお犯し続けた。

快楽と疲労で朦朧とする意識の中、来夢は虚空へ手を伸ばした。「あ、うう、っ……」まるで自分が作り変えられていくようだ。こんな快楽、こんな感情、今まで知らなかった。熱い劣情を受け止めるたびに、体が、心が揺らぎ、今までの自分が塗り替えられていく。それを来夢に拒絶する体力と気力は既に残されていなかった。「はっ、ぁ、あぁあ」伸ばした手に指が絡み、熱が伝わる。今の来夢にできるのは全てを受け入れ、呑み込むことのみ。また最奥で熱が弾けた。
それがこの日々の始まりだった。

「はっ、あっ……」秘所を隠さない下着姿の来夢が震える指で蜜壺を拡げ、腰を落とす。ゆっくりと肉棒を呑み込み、ぎこちなく腰を動かし始めたが、拙い上にじれったい。「……ん、は、あ、あぁ」動きを体に刻むため腰を掴んで引き下ろし、一気に最奥まで突き上げた。「ひぁっ、ぁ、んあ、あっ」快楽に蕩けた顔をしながらも、蜜壺は肉棒を締め付けて離さない。「お、くっ……もっ……いりぐっ、こすっれ、あっ……はっ、ん、ふっ」騎乗位を仕込むにはどちらも短気すぎる、嬌声をあげる肢体を突き上げればすぐに達した。
「っは、あぁ……まだ、たりない……」うわ言のように漏れた声には悦びが滲み、拒絶の色はどこにもない。来夢が快楽に溺れはじめているのは明白だった。
そこから調教の日々は過熱していく。

「こういう動きなら気付かれないよ♡」出先でさりげなく体の刺激を求めた来夢が囁いた。「あの影はどう?」外出は犯される場所の想定と選定だ。服の下ではじゅくじゅくに濡れた熱が行場を失っているのがわかっている。人気のない場所に連れ込み、貪るように口づけを交わす。「……や、っと……♡」準備なしで出来上がっているこの肢体が答えだ。「あ♡あ、あ♡」熱を鎮めるためいつもより激しく犯す。調教を加速させすぎる問題が出た形だが、来夢はこの状況をもう嫌がってはいない。なら、更に加速させるしか答えはなかった。

どこでも、いつでも。「あっ♡」ほんの少し触れられただけで、体は即座に呼応して熱くなる。いきなり挿れられても気持ちがいいし、じっとり嬲られてから挿れられればさらに気持ちがいい。それが当たり前で当然とばかりに体は反応する。だが、与えられる快楽は心が伴わなければ感じない。「ひゃっ♡んううん♡」今日もぐずぐずに犯された悦びで心が埋まる。「もっとぉ……」壊れた自覚もないまま、悦をねだる甘い声を発し続けた。
「よすぎ、る、よお……っ♡もっとぉ、おか、してぇ……♡♡♡」それは紛れもなく、来夢の本心から零れた言葉だった。
来夢が身も心も堕ちたという確信は、快楽に蕩けた声、昂りを締め上げる肢体、その現状に陶酔しきっている瞳、すべてが表していた。

「んっ♡あぁ、ふっ、抜かっ、なぃ、でえ……♡」互いの舌を絡めながら、硬くなった乳首を胸板に押し付け来夢が懇願する。すっかり形を覚えた蜜壺も肉棒を離さないと締まり、雌としての喜びに目覚めた瞳が、快楽に溶けて潤んでいる。尖り切って腫れた乳首を摘まみ、ひくついている後孔のすぼまりに触れ、指を挿すとそれだけで達したらしく淫らな声をあげながらすがりついた。「っは♡すきぃ……♡」すっかり快楽に溶けた体を預けて、来夢は更なる悦をねだった。
ごぷごぷと粘着性の高い音が蜜壺と後孔から漏れている。太腿を伝って垂れる白濁液をそのままに来夢は張り出した腹部に手を添えた。最近では乳房も重くなりはじめ、いよいよ体の変化を感じる。「ぁぁっ♡」背後から覆い被され、そのまま挿入されると来夢は無抵抗に受け入れた。刻み込まれた快楽によって腰は勝手に動き、喘ぎ声があがり、頭の中は真っ白になる。そうした結果が今だ。「……んふっ♡♡♡」精を受け止めながら同時に達すると、来夢は淫靡に笑う。こうなっても尚、浮かぶのは犯されたいという欲だった。

朝。ベッドの上で組み敷かれた来夢が頬を染め、潤んだ瞳で切なそうに呟く。
「これ、すきぃ……」
どれだけ体と心を快楽に堕としても失われぬ初々しさに思わず口付けを落とし、舌を絡める。自分だけを求め、支配されることを望んだ可愛い宝物。
さあ今日も、来夢と愛しく淫らな時間を過ごそう。


2023/08/05

きみを僕だけのものに堕とす。【2022/09/04】遊んでくれてありがとう。色々増やしたり直したりしました。
@midoridama1
翠珠@midoridama1

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