1 魔法の心臓
人々は宝石「マキナの心臓」をアクセサリーとして身につけることで魔法を使えるようになった。おとぎ話にでてくる宝石の心臓をもつ魔法使いの種族「マキナ」の冠したその石で、生活、機械、医療、個性、すべてが矛盾なく回っているように思われた。しかし人々はその魔法がどこから湧いているのかを知らない。手にした力が、本当は実在したマキナたちから抉り取られた「魔法」であることなど知る由もなかった。そして、それを残されたマキナの末裔が復讐の目で見ていることも。__「心臓」の色はひとによって様々。マキナの目の色はその心臓と同じ