招待状を頼りに村に到着したあなたは…
まずは情報集めが大切だ、誰に話しかけようか
酒場のマスターの話はこうだ「あぁ、当時はそりゃ大騒ぎでした。奥さんが何度も村長さんとこに話をしに行っててね。あ、いやでも以前から奥さんと村長さんは親しかったですよ。でもねぇ…あの頃は本当、村の危機でしたから。それにあの館は本当に呪われてるんですよ。お客さんも命が惜しけりゃ行かない事をオススメします」どうやら手紙に書かれていた呪いというのは本当にあるらしい。これからどうしよう?
馬車で向かう事30分。到着すると同時に御者は一礼しそそくさと来た道を帰っていく。明日の朝、また迎えに来るそうだ。小高い丘の上にある洋館の周りをぐるりと1周してみる。館には正面玄関の他に裏口もあるようだ。どちらから入ろう?
重厚な扉に触れるとさして力も入れず迎え入れるようにそれは開いた。不思議に思いつつ中に入ると突然背後で扉が閉まり、鍵のかかる音がする。同時に暗いホールの奥から古い置時計の音が響く…
裏口は開いたままだ。慎重に中を覗くと細い通路が奥まで続いていた。赤絨毯の続く石造りのそこは、廃墟にも関わらず所々にロウソクの明かりが続いている。ふと背後を見ると、古めかしいホウキが放置されていた
押せど引けど扉は開かない。一体誰がこんな事を…こうなったら
月明かりを頼りに薄暗いホールへ歩を進めると、不意にシャンデリアの明かりが灯る。これも怪奇現象の1つだろうか、慎重に探索した方が良さそうだ。
蜘蛛の巣をはらいホウキに手をかけると、ホウキは突如生き物のように宙を舞いあなたを通路の奥まで一気に飛ばしてしまう。目を白黒させている内に、ホウキは元来た道を戻り外へ飛び出していってしまった。追いかけても無駄だろう…諦めて通路の先へ向かうしかない。左に物置部屋らしいスペースと、恐らくホールへ向かうだろう大きな扉がひとつ。さて…
何が起こるか分からない、慎重に進まなければ…どうしよう?
薄暗がりの中壁伝いに手を這わせていると、壁掛けに1本だけ銀の鍵が吊るされていた。あなたは期待を込め鍵穴にそれを差し込むが、どうやら玄関の扉には嵌らないようだ。肩を落としていても仕方がない、これからどうしよう?
何度か体当たりを繰り返していると、ビクともしなかった扉は観念したかのように突如開いた。脱出出来た事に喜ぶあなたの前に来た時とは別の馬車が現れる。御者はあなたへ大丈夫ですかと優しく声をかけ、館の中で何があったのか尋ねてくる
ホールには立派なグランドピアノが鎮座していた。しっかり手入れされていたであろうそれも、今は埃を被って寂れている。あなたの視線に止まったのは…
ホールに設置されたアンティーク調の置時計は丁度0時を指している。ボーン、と館中に低く反響する音に薄ら寒さを感じながら、ふと気になったのは…
持ってきたランタンに火を点し、雑多に物が置かれ箱が積み上げられた部屋を足元に気をつけながら探索する。蜘蛛の巣と埃に咳込みながらあなたが手を伸ばしたのは…
扉の向こうは案の定ホールと、右手側にキッチンがあった。無人のはずの館にシャンデリアの灯りが煌々と輝いていて、キッチンの方からは締め忘れだろうか?蛇口から時折ぽたりと水滴が落ちる音が聞こえてくる。しかし何よりも、足を踏み入れた途端身が凍るような鋭い敵意があなたを襲った。まるでこの先一歩でも立ち入れば命は無いとでも言わんばかりの気配、見渡せど人影らしきものはない。少し迷ってからあなたは…
何となく直感で危機を感じたあなたは、壁伝いに通路の端を歩いて進む。しかし半ばほど進んだところで壁掛けのロウソク立てに触れ、拍子に鈍い音が背後で轟いた。どうやら壁が迫ってきているらしい。慌てて奥へ走ると、更に分厚い石壁に行く手を遮られてしまった。どうしよう…!
玄関の鍵でないなら当面必要はない。一度鍵を戻しに行くと、先程は気づかなかったが床に何やら紙が散らばっていた。何かを書き散らした紙ともう1つは鑑定書だろうか?
玄関の鍵でないのなら一体何の鍵だろう?あなたはまず鍵が使えそうな場所を探す事にした。手持ちのランタンを点けようとしゃがんだ時、床の木目が不自然な事に気づく。と同時に突然ホールのシャンデリアが灯り、部屋全体が見渡せるようになった。突然の事に驚きつつあなたは…
ピアノの椅子にはクッションが敷かれ、とても座り心地が良さそうに見える。よくよく調べてみると、クッションに黒く短い毛がいくつも付着している事に気づいた。人毛にしては短すぎるような…そう思い辺りを見渡すと
ピアノの譜面台に置かれている楽譜を手に取る。驚いたことに全て手書きだ、タイトルを見ると自分も良く知る古い曲…これが原本なら、どうやら館の主は有名なピアニストらしい。そんな人物がどうして…真相を知る為にももっと詳しく調べてみなければ…
ふと足元を見れば鍵が落ちていた。拾ってみると引き出しや小物入れを開けるようなごくごくシンプルで小さな物だ。ちょうど置時計の隣に木製のチェストがあり、引き戸の1番上と2段目に鍵穴がある。どちらを試そう?
鍵盤も調べようと埃を纏った鍵盤蓋に手をかける。軋む音と共に顕になった白と黒の羅列は特に異常なく、ひと通り端から端まで視線を滑らせたあなたは蓋を閉めようとして気づいた。鍵盤蓋の裏に何か書かれている。白いマジックで小さく走り書きされた文字の癖は楽譜のものと一致していた。その内容は…"仮宿は〇島〒〇〇-……………"これはまさか、今はいない館の主の居場所だろうか。もし仮に生きているとすれば本人と直接会えるかもしれない。それにしても何故こんな分かりにくい場所にひっそりとメモしてあるのだろう。誰に宛てたものかも不明だ、館の主にはやはりやましい事が?ここを出た後あなたは…
写真立ての中には身なりのいい痩せた男が1人、その隣に美しい女性、2人の間に可愛らしい少女の3人が映っていた。裏返してみると、板裏に筆記体で名が刻まれている。夫婦の整が違うのは旧姓だからだろうか?"ソシェル・キャメル"女性の名を目にしたあなたは妙な既視感に襲われた。この姓はどこかで……
なんと冷蔵庫は機能しているようだ。とは言えこの館は無人、材料の補給などあるはずもない…腐敗した食材の無惨な姿を想像しつつ中を確認すると、そこには缶詰だけが残っていた。ひい、ふう、みい…ざっと数えて17個程度。しかし不自然に抜けがある事から、元は冷蔵庫内にぎっしり敷き詰められていた可能性もある。賞味期限はギリギリ今年まで。何故そんなに日持ちのする缶詰を大量ストックしていたのかは分からない。頭を回転させようとして、今日は昼以降何も口にしていなかった事を思い出す。腹が減っては何とやら、だが…
蓋付きの大きなゴミ箱だ、ひと1人入れるくらいのサイズはある。そんな事を考えてしまい、あなたは首を左右に振った。どうやら館の不気味な雰囲気に当てられているらしい。まさか、そんな。そう言い聞かせながらあなたは…
何とか脱出する術はないか、必死に辺りを調べたあなたは蝋燭掛けの意匠が1つだけ違う事に気づく。祈るようにそれを掴むと、カチリと嵌る音がして壁の一部が横へ開いた。扉の先は暗くて何も見えない。圧死から逃れる為がむしゃらに飛び込んだあなたは、胸を撫でおろしつつ扉が閉まる前に慌てて手持ちのランタンを点した。灯りの先には…
膝をついて床の埃をはらうと、鍵穴が見つかった。手に持った鍵を差し込んでみると、カチリと嵌る音がする。同時に床の一部が四角く押し上げられ地下へ続く階段が現れた。隠し通路だ。意を決したあなたは手に持ったランタンで足元を照らしながら、ゆっくり地下に降りていく。階段を降りきるとそこには石造りの小さな部屋があり、簡素なテーブルの上に小さな宝箱、傍らには日誌のようなものが置かれていた。
広いテーブルにはテーブルクロスが敷かれているが、その上には数日分の惣菜食の痕跡がある。後でトレーのみ返却するタイプのものだ。そう言えばここに来る前、村の小料理屋が配達の看板を立てているのを見た。こんな立派な館には似つかわしくない気もするが、それよりも気になったのはテーブルに置かれた…
招待状の差出人が館の主人ならば、これを発見した旅人へのSOSかもしれない。きっと自分たちを追い出した村人たちに見つからないようこんな所に書き記したのだ。あなたは真相を知る為その後も館を探索し、様々な疑問を抱えながらも翌朝の馬車で直接港へ向かった。深夜にも館の前で馬車のような音が聞こえたが、無視してやり過ごしたのだ。中の様子を知りたい人間がいるのかもしれない、そう考え直ぐ島を出る。数日して、ログポースを頼りに住所に書かれた島へとたどり着いた。こじんまりした一軒家は海沿いの崖上にポツリと佇んでいて、あなたがドアをノックすると出てきたのは…
2階へ上がりドアを開けると、1階のホールを照らすシャンデリアに煌々と明かりが灯っている。出てきた場所を振り返れば、どうやら壁に仕掛けられた隠し扉から此処に辿り着いたようだ。通路の先に本来使っていただろう1階への階段があった。降りてみようと手摺りに手をかけた所で、違和感に行き着いた。透明な壁のような…何か見えないものがあなたの行く手を阻む。叩いてもビクともしないそれはまさしく結界だが、これでは1階を調べる事が出来ない。罠といい館に拒まれているのか、それとも…仕方なく来た道を戻ると、2階にも部屋がある事に気づいた。せっかくだ、どちらかに入ってみよう…
ランタンの灯りを頼りに進むと、壁横にやたらと重厚な扉、真っ直ぐ進んだ先は月明かりらしき光がうっすら漏れている。出口だろうか?あなたは…
日誌に手を伸ばしたあなたはパラパラと適当にページを捲り、あるページで手を止めた。
つい先程罠で命を落としかけた身だ、これ以上この物騒な館に長居したくはない。あなたは慎重に慎重を重ねながら奥へ向かった。近づくと、やはりそこは出口らしい。光は扉の形に漏れている。ホッと安堵の息を吐きながら、念の為周囲を照らしたあなたはある一点を灯したまま再び身を強ばらせた。あぁ、何故、こんな所に白骨死体が…
ゴミ箱を退けてみると、本で見るような魔法陣が床に刻まれていた。子どもの悪戯だろうか?しゃがみ込んで触れた途端、あなたの身体は光に包まれ……気がつくとさっきまでとは違う屋敷に飛ばされていた。応接室だろうか…窓の外から明かりが、人の気配がする。そっと見下ろすと、村全体が一望できた。来る時に村の中で一番高かった建物…村長の屋敷かもしれない。床には来た時と同じ魔法陣が敷かれていたが、乗ったところで反応はなかった。なぜ館と村長の屋敷が繋がっているのか混乱を禁じ得ないが、戻れない以上仕方がない。ここは…
手前の扉を開くと、そこは子ども部屋だった。ぬいぐるみに囲まれたベッド、可愛らしいレースのカーテン。クローゼットには小さなドレスが整列し、その全てがここに以前幼い少女がいた事を示している。ベッドの上にはぬいぐるみの他に、2つの日記帳が置かれていた。日記を盗み見るのは忍びないが、子どもは素直だ。もしかしたらここにこそ真実が書かれているかもしれない…
奥の部屋の扉を開けると、そこは書斎だった。月明かりに照らされた部屋の中央、テーブルの上に見覚えのある封筒と便箋がある。あなたの元へ届いた手紙…それと同じものがここにあるという事は、やはり差出人は館の主なのだろうか?
本棚にはギッシリと本が詰まっている。館の主はここでどんな本を読んでいたのだろう?棚の前に立ったあなたの目に留まったのは…
ホールに飛び込むのは危険そうだ。せめてもと周囲を警戒しながら壁を背に、あなたはキッチンへ侵入した。急いで調べて来た道を戻ろう。調べるのは…
その後も館を調査し、日が昇る頃に今一度玄関を調べると扉は驚く程すんなり開いた。心中密かにとある懸念を抱いたあなたは、事実確認も含めて聞き込みに向かう
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