行こう。
人は居るのだろうか。
賑やかな声が聞こえる家だ。時間的に夕飯だろう。憎たらしい。
家には父と兄と姉がいる。母は他界した。母が消えてから父は変わった。虐待父なんか、要らない。
人で溢れている。下を向き歩くリーマン仲良く喋る親子、騒がしいJK。やり甲斐がある。
両手に包丁を握る人がいる。樹海だし、そんな人もいるだろう。あの人は包丁を投げ捨てた。そして、泣き出した。
ピンポーン、と音を鳴らす。「開けてください」そう言った。が、返事はない。居留守だろう。扉をドンドンと叩くが、それでも何かあることは無い。仕方ない、暫く時間を開けてからこじ開けるとしよう。
随分混んでいる様だ。退勤ラッシュなのかは知らんが、まぁ好都合。
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